センター概要

 

 

センター長挨拶

 

 


永田 晃也

 CSTIPSの構想には、3つの特色が盛り込まれています。

 第1に、人材育成プログラムは、全国標準のコア科目群と、各拠点に固有の科目群からなるものとして重層的に構築すべきであると提案している点です。科学技術イノベーション政策のための科学という新しい融合領域の担い手となる専門家は、全国の大学・研究機関に分散しています。したがって、そのディシプリンを複数の拠点において構築していくためには、拠点間に共通する標準的なカリキュラムと、拠点ごとのユニークなカリキュラムとを、拠点間の密接な連携の下で同時並行的に開発することが不可欠なのです。

 第2の特色は、九州大学が保有している多様な教育研究資源と、それらを横断的に結合するダイナミックな大学組織を活かした構想となっている点です。科学技術イノベーション政策のための科学という融合領域のディシプリンを構築するためには、経済学、政策科学、社会学、行動科学などの社会科学分野の知識に加えて、自然科学や工学などの研究開発活動に関する知見を結集しなければなりません。一方、総合大学である本学には、諸科学の有機的な結合を可能にする基盤が存在しているのです。

 本構想の第3の特色は、本学の地理的なポジションを活かした地域フォーカスを設定している点にあります。九州大学は、伝統的に東アジア諸国の大学との連携を推進してきました。その大学間連携を基盤として、CSTIPSは東アジア諸国のイノベーション・システムをレビューし、科学技術イノベーション政策の国際的なハーモナイゼーションのあり方を検討することをミッションのひとつとしています。また、国内の地域性にも目を向け、地域イノベーション・システムのガバナンスに関する知見を蓄積することも重要なミッションとしています。

 以上の事業構想が目指すゴールは、将来の我が国における科学技術イノベーション政策の担い手となる政策担当者、研究者などの人材を陸続と輩出していくことにあります。その担い手となる気概を持った多くの学生諸氏が、CSTIPSと倶にゴールを目指してくれることを願って止みません。

 また、このゴールの達成に向けて、政府省庁、地方自治体、科学技術イノベーション政策関係事業体、企業等、各方面からの弛まぬご支援、ご協力を頂けるよう、お願い申し上げる次第です。

 

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