九州大学 科学技術イノベーション政策教育研究センター九州大学 科学技術イノベーション政策教育研究センター

CSTIPSとは

近年、経済・社会をとりまく状況が大きく変化する中にあって、その変化に適切に対応するため、科学技術イノベーション政策への期待が高まっています。また、科学技術イノベーション政策を推進するためには、経済・社会における課題を多面的な視点から分析し、その解決に必要な政策を客観的根拠(エビデンス)に基づいて立案・実行できる人材の育成が求められています。 このような認識がグローバルな規模で高まってきたことを背景として、我が国では、文部科学省により「科学技術イノベーション政策における『政策のための科学』」が推進され、その一環として平成23年度に「基盤的研究・人材育成拠点整備事業」の公募が行われました。九州大学は、全学的な協力体制で構想に取り組み、この事業に応募したところ、領域開拓拠点のひとつとして採択されました。 科学技術イノベーション政策教育研究センター(CSTIPS: Center for Science, Technology and Innovation Policy Studies)は、この事業構想を推進するため平成24年4月に発足した学内共同教育研究センターです。

トップに戻る

事業計画の概要

CSTIPSは、主として以下の事業を推進します。

人材育成プログラムの開発

大学院基幹教育科目(展開科目)として履修できる「科学技術イノベーション(STI)政策専修コース」を開講しています。このコースは、科学技術イノベーション政策に関する基礎理論や、実践的な政策分析手法などを習得するためのコア科目群と、東アジアのイノベーション・システム、環境・エネルギー政策、地域サステナビリティなど、領域開拓拠点としてのフォーカスに関連する固有科目群によって構成されています。

基盤的研究の推進

CSTIPSは、「政策のための科学」の発展に寄与するため、特に国内の地域的なイノベーション・システムの特質や、東アジア諸国の科学技術イノベーション政策に関する基盤的な研究を推進し、その成果を国内外に発信していきます。基盤的研究の一環として、科学技術振興機構(JST)の公募事業「科学技術イノベーション政策のための科学」研究開発プログラムに採択されたテーマ「地域科学技術政策を支援する事例ベース推論システムの開発」により「地域科学技術イノベーション政策支援システム(RESIDENS)」を開発し、web上で公開しています。

拠点間共同プログラムへの取組

上記拠点整備事業には、総合拠点として政策研究大学院大学、領域開拓拠点として本学の他、東京大学、一橋大学、大阪大学および京都大学の構想が採択されました。これら拠点間では国際シンポジウムやサマーキャンプの開催など様々な共同プログラムが平成24年度より推進されています。CSTIPSは、この拠点間共同プログラムにも積極的に取り組んでいます。

トップに戻る

センター長挨拶

センター長 永田 晃也

CSTIPSの構想には、3つの特色が盛り込まれています。 第1に、人材育成プログラムは、全国標準のコア科目群と、各拠点に固有の科目群からなるものとして重層的に構築すべきであると提案している点です。科学技術イノベーション政策のための科学という新しい融合領域の担い手となる専門家は、全国の大学・研究機関に分散しています。したがって、そのディシプリンを複数の拠点において構築していくためには、拠点間に共通する標準的なカリキュラムと、拠点ごとのユニークなカリキュラムとを、拠点間の密接な連携の下で同時並行的に開発することが不可欠なのです。 第2の特色は、九州大学が保有している多様な教育研究資源と、それらを横断的に結合するダイナミックな大学組織を活かした構想となっている点です。科学技術イノベーション政策のための科学という融合領域のディシプリンを構築するためには、経済学、政策科学、社会学、行動科学などの社会科学分野の知識に加えて、自然科学や工学などの研究開発活動に関する知見を結集しなければなりません。一方、総合大学である本学には、諸科学の有機的な結合を可能にする基盤が存在しているのです。 本構想の第3の特色は、本学の地理的なポジションを活かした地域フォーカスを設定している点にあります。九州大学は、伝統的に東アジア諸国の大学との連携を推進してきました。その大学間連携を基盤として、CSTIPSは東アジア諸国のイノベーション・システムをレビューし、科学技術イノベーション政策の国際的なハーモナイゼーションのあり方を検討することをミッションのひとつとしています。また、国内の地域性にも目を向け、地域イノベーション・システムのガバナンスに関する知見を蓄積することも重要なミッションとしています。 以上の事業構想が目指すゴールは、将来の我が国における科学技術イノベーション政策の担い手となる政策担当者、研究者などの人材を陸続と輩出していくことにあります。その担い手となる気概を持った多くの学生諸氏が、CSTIPSと倶にゴールを目指してくれることを願って止みません。 また、このゴールの達成に向けて、政府省庁、地方自治体、科学技術イノベーション政策関係事業体、企業等、各方面からの弛まぬご支援、ご協力を頂けるよう、お願い申し上げる次第です。

トップに戻る

スタッフ紹介

センター長 経済学研究院・教授 顔写真永田 晃也 研究者情報
専任教員 准教授 顔写真小林 俊哉 研究者情報
助教 顔写真諸賀 加奈 研究者情報
助教 顔写真鈴木 千賀 研究者情報
専任スタッフ 学術研究員 栗山 康孝
特定プロジェクト支援職員 小島 大地
事務補佐員 荒木 愛
協力教員 医学研究院 基礎医学部門・教授 馬場園 明 研究者情報
農学研究院 農業資源経済学部門・教授 前田 幸嗣 研究者情報
工学研究院 環境社会部門・教授 島谷 幸宏 研究者情報
システム情報科学研究院 情報知能工学部門/数理・データサイエンス教育研究センターセンター長・教授 内田 誠一 研究者情報
経済学研究院 産業マネジメント部門/ユヌス&椎木ソーシャル・ビジネス研究センターセンター長・教授 星野 裕志 研究者情報
経済学研究院 産業マネジメント部門/総長特別補佐/ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センターセンター長・教授 高田 仁 研究者情報
客員教員 客員教授 平田 実

集合写真

トップに戻る

科学技術イノベーション政策の解説

ここには、永田センター長が2010年度から2011年度にかけて、ラジオ放送「BBIQモーニング・ビジネススクール」(クロスFM)に出演した回のブログ原稿を、許可を得て再掲しています。 なお、ラジオ放送「モーニング・ビジネススクール」は、現在「QT PROモーニングビジネススクール」としてFM福岡より月曜日~金曜日8:50~8:58にオンエアされています。

科学技術イノベーション政策

イノベーションマネジメント-近年のトピック

トップに戻る